お寺の墓所に納骨する通常の埋葬とは異なり、散骨は自然に還るお弔いとなります。故人が好きだった海や山への散骨についてお聴き及びの方も多いと存じますが、「命日などにどこにお参りすれば良いのか……」とのお声も伺います。
私ども【珠花散骨】では、『そこに故人がいらっしゃる』ことを感じていただきながら、大切な方が美しい日本の自然の中に還っていただける施設をご用意しております。

まず、お一人お一人のご遺骨を粉骨し水溶性の紙袋にお納めして、散骨葬地(葬置)内に流水にて流し込まれます。長期間にわたる墓所収蔵やご自宅保管の場合など、ご遺骨の状態によっては施主様のご希望を伺い、オプションで洗浄・乾燥をご提案・実施いたしております。
こうしてご遺骨は大地に浸透し、日本の美しい自然と一体となり、いつも『ご遺族の皆さまと共に在る』というお気持ちをお持ち帰りいただくことができます。
その後のお参りの際には、献花やお線香によるご供養をお願いしております。
【珠花散骨】では、散骨葬地(葬置)にプレートを設置するかしないかの二つのご提案があります。
どちらのプランでも、観音院住職による法要を実施いたします(本山修験宗以外の宗派・宗教によるご供養をご希望される場合は、別途ご相談を承ります)。
プレート付き散骨では、法要の際に『魂入れ』を実施いたします。
このプレートには、施主様のご希望に沿って『戒名・俗名・没年月日・没年齢』などを字彫することができます。小さなプレートですが、最大三名までの字彫が可能となります。字彫の内容は、俗名・没年月日・没年齢・イラストなどが可能で、『○○家』という字彫表記方法もございます。
法要につきましては、年一度の合同葬を3月下旬から4月上旬の間に執り行っており、一周忌・三回忌・七回忌など各法要をご希望されるご遺族さまには、別途承っております。
【珠花散骨】では、通常の墓所でのご供養以上に故人を近くに感じていただけるものと存じます。
現在は様々なご事情から墓終いされることや、集合施設にお納めすることが増加傾向にありますが、【珠花散骨】では『お墓を継ぐ人がいない』『子供たちに負担をかけたくない』『お墓に費用をかけたくない』『宗教とは無縁』などのお悩みもお引き受けさせていただきます。
また、自治体によってはペットのご遺体について残念な取り扱いのままのところも多いのですが、『ペットを家族としてお弔いしたい』というご遺族のお気持ちにお応えできるよう、ペット用の散骨葬置もご用意させていただいております。

ペットのご供養に際しては、大変多くの白蛇が棲んでおられた銀杏の古木(伐採済み)の根本を隔て、独立した葬地(葬置)をご用意しております。ペットのご遺骨につきましては流水せずに、葬地(葬置)内に散骨いたします。たくさんのお仲間と共に大地に還っていただきます。
万葉集に『玉梓の妹は珠かもあしひきの清き山辺に撒けば散りぬる』『玉梓の妹は花かもあしひきのこの山蔭に撒けば失せぬる』という詠み人知らずの歌があります。
『愛しい私の妻は珠になったのだろうか、花になったのだろうか、清い山・山陰に撒いたら消え散っていく……』
愛妻を山に散骨しお弔いをなさったこの詠み手の心情を大切に引き継いでいくことは、この美しい日本に古から流れる大和心を護っていくことと同義と考え、【珠花散骨】と名付けさせていただきました。
【珠花散骨】は、皆さまにとって大切なご家族の魂を、美しい日本の自然と共に花を咲かせ続けるお手伝いをさせていただきます。